225先物 エリオット波動分析No.93(10/08-16:48)

 エリオット波動のカウントの再考には種類があって、「ココを超える(割る)のぉ~!?それならこっちのカウント」といった具合に、比較的容易なケースもあります。

 例えば典型的な例としては、「4波と考える押し目(戻り)」が挙げられます。反転を期待した買い(売り)が、そこで止まらない。それが割ってはいけない(抜けてはいけない)価格を割り込む(上回る)、その時点で「4波ではない」となるわけですが、このケースではたいがい、直前のトップ(ボトム)にてひとまずの天井(底)といったカウントに修正します。平たく言うと・・・「4波か?そうでないか」という選択はしばしば出てくる問題、そして最も間違う確率が高い問題とも言えますが、間違えた時の再考は比較的容易と換言出来ます。

 その一方で、今回の様にある程度の時間的な規模を持つ「4つ目の波(4波やd波)」の構造を解き明かして行く道中は、骨が折れるものです。常に幾つかの選択肢がありますが、それは時間経過とともにチャートが形成されていけば行くほど、その選択肢が増えるというジレンマ。確かに「婦人と老婆」が最初ではあっても、それが次第にオジサンが加わり、オバサンも登場、時に少年や少女が加わります。

 さてこのチャート・・・あなたには何通りの見方が見えるでしょうか。まぁ、結局、見えたところで、日々の動きには敵わないませんから、見えた分だけ疲れちゃうのも事実ですが・・・それにしてもこのチャートリーディング、難易度が高いなぁ~と(笑)。

Outlook・・・再考の結果、e波c波進行中と考える。
注目日・・・
10月9日12日13日15日

 再考の結果、9月4日22,820円以来、e波進行中と考えます。ただし、そうカウントしたとして、それでも更に複数のカウントが存在しますが、話をこれ以上、小難しくしても恐らく得るものは乏しいかと。

 ならばいっそ、この場ではあえて、この上昇の全行程を走り終える「時間」に着目、上記カウントはその中でも、比較的先々までこの上昇トレンドが継続し得るカウントを採用しています。

 ★22,820円以来のe波自体がダイアゴナルトライアングルを描いているとするこのカウントは、a波e波により構築されます。現在はそのc波が進行中と考えられ、それは今後、a波c波により導かれる23,730円に到達する事で、このカウントの信頼性は高まると考えます。

 ★その一方で、現行カウントの今後のリズムに対して、明らかに反目するカウントがalt.2。10月2日22,940円にてd波トライアングル(変形)は完了、以降、現在の上昇はe波によるものであり、それは新高値を超えた現在、もはやいつ完了してもおかしくないとするカウント。なお今後、22,940円以来の上昇幅の61.8%押しを力強く割り込むと、それはこのカウントを支持する証左と考えます。

 ちょっと、小難しいお話になっちゃいましたが・・・大枠のカウントは総じて、仮に目先の上昇が完了~調整局面のリズムを示現したとして、それはある一定の水準を決定的に割らない限りにおいて、押し目買いスタンスで対処するのが有効と考えます。

(長浜-株式寅さん)

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