「下手な考え、休むに似たり」とはよく言ったもので、チャート読みを始めるとたまに本当にそう感じます(笑)。
相場で結果として間違える(損をする)と、「何処で間違えたのか?何がいけなかったのか?」と普通は考えます。すると、次はそこを気を付けます。しかし今度は「そこ」を気を付けた故に、「儲け損なった」という事象にぶつかります。気が付かなきゃ・・・知らなきゃ良かった!など(笑)。「儲け損なった」ならまだしも、それこそ「損した」なんて事も起こり、決して「注意深い=良い事」でもなかったりします。
どんどん精密に、細心の注意を払えば払うほど、詰まらぬ可能性が気になり始めます。いわゆる「足し算の論理」の落とし穴、テクニカルツールを数多く使い始め、数多くの「サイン」を見るようになります。
更には主要各国の要人の発言やナンチャラ統計などの経済指標、これら全てにアンテナを張り始めます。
本人は「あれもこれも見ている」という満足感と「総合的判断」という、心地良い言葉に留飲をおろしますが・・・実際は「これは買いだと言っている、あれはまだ早いと言っている、それは中立だ」といったように「あーかも、こーかも地獄」に陥ったりします。そして後から結果を見て、「あー、あれはこういう事だった。あれはこう考えれば、あーもできた」と、永遠の反省を繰り返したりします。
もっとも・・・「あーかも、こーかも地獄」に陥る人はそれだけ真面目という事の証でもありますが、それだけに今度はそれを断ち切るのが難しいと来ます・・・堂々巡り(笑)。
それこそとどのつまりは・・・朝、出がけに白い猫を見たら買い、黒い猫を見たら売り、猫を見なければやらないくらいが丁度イイのかも知れません?いや、まぁ、実際はそうも行きませんが・・・(笑)、自らが重視するポイントについて、絶対的な優先順位を付けておくと良いかも知れませんね。
エリオット波動による「チャート読み」では、推進波と調整波。推進波が向く方向を重視、「それが否定されるまでは、反省しない!」ですとか、「調整波はやらん!」などなど・・・。元々、「上げも下げも、全部取ろう!」とするところからおかしな事になりますから、スパッと優先順位を決めて、あとは知らんよくらいの適当さ(笑)。
いや、これは「疎かにする」という意味での適当ではなく、「程よく」という中道を目指す適当ですが・・・まぁ、それも人それぞれの性格により「合う、合わない」、良し悪しがありますね。それに・・・それが出来れば、最初から誰も苦労しませんか(笑)。
Outlook・・・c波進行中と考える。
注目日・・・4月25日、5月6日、12日、18日
さて・・・2月16日30,720円以来について現時点、便宜上、サイクルⅢ波中②波が進行中と考えます。(a)波~(c)波により構築されるこのステージは現在、その(c)波が進行中と考えられ、それはa波~e波により描かれるダイアゴナルトライアングルが進行中と考えます。
★3月8日24,550円以来について、(c)波中d波によるリバウンドと考えられ、それは3月29日28,410円にてその全行程を走り終えたか、否かを占うのが現在と考えます。
★無論、「24,550円にて②波の全ての行程を走り終えたよ(シナリオ.3-alt.3)」とする考えを否定は出来ませんが、少なくとも現時点、24,550円~28,410円の上昇波形が明確な5波動構成(衝撃波)と読み難い事を証左に、alt.countとして念頭に置くに止めます。
★話を小難しくしてしましましたが(笑)、平たく言えば・・・先々、3月8日安値24,550円を割り込む下落を予見するものの、それまでにはまだ、紆余曲折がある可能性が高い事を知り置きます。
★仮に3月29日28,410円にてd波が完了しているならば、以来はe波が進行中であり、それは通常、.a波~.c波により描かれると考えます。
★本来、この考えに従えば28,410円以来の仮想.a波は、ⅰ波~ⅴ波により下落が描かれて然りですが実際はそうはなっておらず・・・。
この事はe波が今後、「.w波~.x波~.y波(ダブルスリー)」を描きながら下値を模索する可能性、あるいはd波の行程は完了しておらず、トライアングルを描こうとしている等、今後の進み方について多様性を許容していると考えます。
※なお現行の小勢波ラベリングは最も素直?に読んでおり、恐らく今後、何処かで修正を迫られると考えますが、「日々の上げ下げのリズム」が追えればそれで役目を果たしており、実質的に問題はないでしょう。
★仮に4月23日27,760円にてb波完了~c波スタートとする現行カウントが正しいならば、それはⅰ波~ⅴ波により下落が描かれると考えます。なお金曜日の夕場高値27,230円にてそのⅱ波が完了しているならば、眼前の下落はc波中ⅲ波による急落局面の初動と考えます。
★目先、26,700円~690円、そして680円まで強いサポート、この下では26,600円~540円は強くかつ重要なサポートバンド。急反発の可能性を同居する反面で下限ブレイクは下げ足加速を暗示、26,360円トライに時間を要さないと考えます。
★その一方で現時点、27,230円以来の下落波形はここまでChoppy(波が重なり合っている)とも指摘でき、これはalt.1を支持する証左とはできます。26,710円安値現在、26,820円~870円は強くかつ重要なレジスタンスバンド、上限アップは26,890円~900円、あるいは950円トライを暗示。それが27,010円~040円をも上抜くとそれはalt.1を暗示する最初のサイン、留意を。
★NY-Dowについて、目先は$33,691、$33,502はそれぞれ強くかつ重要なサポート。この下では$33,265~$33,201、$33,031~$32,961が強くかつ重要。今後、下限を守る限りにおいてヨコヨコ~リバウンドの可能性を内包、反面で下限ブレイクは重大な注意が必要、留意を。
(長浜‐株式寅さん)