225先物 エリオット波動分析No.1,264&与太話(2024/03/19-20:40)

 日銀、「皆があんまり言うからさ、マイナス金利はやめるケド・・・国債はこれまで通り、買うからね!」は、ある意味で最高の落としどころと言えますか。

 それにしても個人的によく解らないのは、この金融政策の変更について、まるで喜ばしい事のように報じているのは、何か別に他の理由があるのか?とすれば、そうでもないようで(笑)。銀行預金の金利が上がる?的な、わけのわからない取材をしてみたり・・・もはや風説の流布にも似たその意図はなんなのか?本当に良く解りません(笑)。

 その国の中央銀行が株を買う、国債を買うという経済状況は「普通」ではないのですが・・・。来年辺り、デフレ脱却後に待っていたのはスタグフレーションだったなんてオチにならなければ良いですね。

 金利上げるよ→国債暴落→ヘッジファンド大ピンチ&結構な規模の銀行が潰れるの構図は、一昨年の欧米での事象で勉強済。今や日本の銀行の主な収益、特に地銀などは国債命でしょうから、これでJGB相場が崩れたら・・・。

 バブル景気に沸いたあの時代、銀行・生保が株を普通に大量購入→バブル崩壊→莫大な株式評価損&不良債権により、邦銀・生保の自己資本比率の脆弱さが露呈→大再編成。日本の銀行の海外業務は大幅に制限されてしまい、ジャパンプレミアム(日本の銀行は大幅に高い金利を求められる)という言葉もできました。

 自己資本比率、BIS基準がドーチャラで・・・と小難しい説明もありますが、平たく言えば「銀行・生保はもう、株をいっぱい買うな!」という流れがココで出来ました。 

 さて今、仮に国債相場が大崩れしたら・・・また国内の金融機関の大再編成等が起こってもおかしくないとも。いつぞやの株のように、さすがに「国債を買うな!」とは言えませんから・・・「安心しろ!国債はオイラ(日銀)が買うから!」のアナウンスメントは付け足しましたか(笑)。
 
 「慣れ」とは怖いもので・・・その国の中央銀行が株も買います!国債も買います!は、決して正常な経済状態下ではないわけですが、長年続くとそれはもはや「普通の事」、「常識」にもなってきます。
 恐らく出口戦略は練られていない、当時からの壮大な経済実験とも言えるこの手法ですが、心の底から本当に不思議なものでこの先々、我々国民は喜んで株や国債をすすんで買う時代になっていきそうな気配でもあります。今では潤沢な評価益の中、「ETF、そろそろ売る?」なんて会議がされていなければ良いですが・・・いや、与太話(笑)。

Outlook・・・仮想iv波b波が進行中と考える。
注目日・・・3月25日、26日、4月2日、10日、12日、16日

 225先物、仮想iv波b波完了を占う局面と考えます。

 ★とはしながらも・・・目先は本当に自由形選手権、絶賛開催中。上でに下でもどうぞお好きにに局面。

 ★39,690円戻り高値現在、目先の展開では39,500円が強く重要。守る限り、39,710円~720円を試したがると考えます(シナリオ.1)。

 なおこのケース39,720円をも超えるならば、それは39,890円~900円~920円を試す暗示と考えます。このレジスタンスバンドは反落の可能性を同居するとともに、上限(920円)アップは40,030円~040円トライを許容、留意を(シナリオ.3)。

 その反面でこのまま39,500円割れは39,440円~430円、あるいは360円~340円を試したがる暗示と考えます。

 なおこのケース下限(340円)を守る限りヨコヨコ~再上昇の可能性を内包。下限ブレイクはb波完了~c波スタートを暗示する最初のサイン、俄かな下げ足加速に留意

 ワタクシ個人的には・・・ココから前提では39,720円ロスにて710円、売れたら売るよに一票入れて様子を伺います(笑)。

(長浜-株式寅さん)