225先物 エリオット波動分析No.997(2023/05/17-22:26)

 株が上がると「バブル」という言葉を耳にしますが・・・本当のバブルは株が上がるだけではなく、それに伴い、国民、皆がおバカになれる空気感。借金なんか怖くない、そのうち先々、適当に返せるでしょ!といった楽観が広がる世の中。お昼の銀座で若者が強盗なんかしない世の中、若者は適当にサーフィンとスキーにでも明け暮れる世の中・・・あっ、これ、1980年代ですか。

 我々の「記憶」があるうちは来ませんか・・・バブル(笑)。

Outlook・・・大局観に変化はないものの、alt.countを知り置く局面。
注目日・・・5月18日、19日、25日、6月6日、7日

 225先物、29,350円~400円が1stターゲット、30,250円を2ndターゲットとした時点で「本当にこの水準に到達するなら、その時は考えなくてならない事が幾つか出てくるだろう」とは感じていましたが、意外と早い段階できましたか。

 さて基本的な考え方に現時点、変化はないと考えます。仮に今後、2021年2月16日30,720円を超えたとして②波エクスパンディッドフラット」との考えは、テクニカル的には矛盾を生じる事はないと出来ます。ただし・・・これまでの疑問点として2018年10月1日24,480円~2020年3月16日15,860円の調整は、サイクルクラスII波としてはその規模が小さいのではないか?という違和感。

 だとすると・・・最も有力な代替カウントはalt.1、「現在はサイクルII波プライマリーⒷ波だよ」とするカウント。もっとも現時点、それは(b)波と読んでもⒷ波と読んでも「想定する株価軌跡」に違いはなく、事実上、どちらでも良いという事にはなりますが・・・違いがあるとすれば、上昇完了後の下落規模という話ですから「今」は便宜上、(b)波で良いかと。
 なおこのケース、行く行かないを別としてテクニカル的には仮想(a)波×1.382=仮想(b)波により導かれる33,070円~080円を許容。

 ★さてalt.2とalt.3について、これは2018年10月高値24,480円と2022年3月安値24,550円が重なっていな事で可能となるカウント。「連続する5つの波の、その1波と4波は重ならい」というエリオット波動のルールを守っている事が証左として挙げられます。

 ★alt.2は2022年3月安値24,550円にて(4)波完了。以降の(5)波a波e波における大きなダイアゴナル進行中、現在はそのc波が進行中だよとするカウント(シナリオ.2)。

 ★alt.3は2021年2月16日30,720円以来の⑤波(4)波は、今年3月15日26,190円までトライアングルを描き完了。以降、現在は⑤波(5)波がスラスト(突き)を起こしているよというカウント。
 なおこのケース、トライアングル中の最大振幅(30,720円~24,550円の6,170円幅)を、完了点である26,190円に加える事で32,360円がターゲットとして導かれます。

 さて現状、上記の事を知り置いた上で今後のチャート分析を行いますが、仮に33,000円まで行ったとして現水準(30,000円)からは10%程度・・・「バブル到来」と呼ぶには程遠い?(笑)。

 225先物、仮想ⓒ波ⓒ波、その.3波がエクステンションを起こしていると考えます。

 ★29,770円以来の仮想.3波.⑤波.5波は、更に..①波~.⑤波に細分化されていると見受けられ現在はその.③波完了を占う局面と考えます。
 なお目先、仮想ⓐ波(28,240円~29,360円)×1.618=ⓒ波(28,560円~)により導かれる30,370円~380円は強いレジスタンス。この上では400円~410円、そして460円~470円は強いレジスタンス。

 ★一方で30,380円高値現在、目先は30,300円~290円、250円~240円190円~180円、170円~160円はそれぞれ有力なサポート。この下では120円、そして060円~050円は強くかつ重要なサポート。下限を守る限り、目先の上値指向は担保されると考えます。

 ★反面で30,380円を高値として上記下限(30,050円)割れは.3波完了~.4波スタートを暗示する最初のサイン(シナリオ.2=alt.1)、留意を。

 ワタクシ個人的には・・・ココから前提ではもはや日和見主義全開、30,160円ロスにて190円、買えたら買うよに一票入れて様子を伺いますか(笑)。

(長浜-株式寅さん)