NY-Dow&与太話 エリオット波動分析No.773(09/01-19:40)

 8月23日No.764にて「$32,242を守る限り、モッカイ、戻り高値を試すのではないか?」とするカウントを選択していましたが、それはアッサリ8月29日にブレイクダウン。

 コッチですか・・・が「今」ですが、コッチはコッチで本当にコッチでいいの?というくらい、結構、ドラスティックな近未来、ちょっと、株を持つ事すら躊躇われる近未来を予見させるだけに重大な注意を払うべき局面・・・ですか。ちょっと「(笑)」をつけるのさえ、憚られます。

 さてそうは言っても「すぐに溶けてなくなるわけでもあるまい・・・」は、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の中でガミラス本星の流酸の海に潜る作戦を指示した際、沖田艦長が古代進に送ったお言葉(笑)。相場で言えば、リスクを取る事の尊さに相通じますが、ある意味でココから先のNY-Dowは「時間との闘い」となる可能性を念頭

 ★以前も何処かで述べましたが、私は元来、トヨタやキヤノン、ソニーや別子(住友金属鉱山)を買って育った類の人間、鉄(新日鉄=日本製鉄)は売って死ぬほど担がれた事がありますが(笑)、何れにしても上げ相場が好きです。

 だがしかし・・・現在のNY-Dowの長期波動のカウントは目先の上げ下げをともかくとして、その大局観として後から「ナンチャラ・ショック」と呼ばれるだろう級の下落が、いつ生じてもおかしくないといったカウント。勿論、もう暫くの時間的な猶予があっておかしくないとも出来ますが・・・ココから先は「最初の正念場」と考えます

 ★8月16日$34,281は仮想(1)波の61.8%戻し水準、仮想(2)波としての戻りは既にその最低限の水準を満足させていると考えます。

 $34,281以降の下落波形は衝撃波の特徴を内包しながら、仮想(2)波の上昇幅に対する61.8%押し水準($31,421-420)に到達しつつあり、この事は「(2)波完了~(3)波スタート」を暗示する最初のサインと考えます。

 ★仮に眼前の下落が(3)波であればそれは今後、1波5波により描かれる下落。だとすれば・・・現在はその1波を構築中と考えます。

 ★目先、既述の$31,421-420は強くかつ重要なサポート。この下では$31,120~119、$31,029~28が挙げら、これらの水準で1波完了~2波によるリバウンドが生じてもおかしくないと考えます(シナリオ.1)。

 さて現時点で、更なるその先を論じてみても徒労となる可能性ですが、その戻りが$34,281を超える規模に繋がるならシナリオ.2(alt.1)2波継続中(フラット?)」とのカウントがなくはないですが・・・現時点にて$34,281以来、衝撃波にて下落が描かれており、その可能性は高くはないかと。

 さて仮に「すぐに溶けてなくなるわけでは・・・」が否定されるケースとしては、今後の展開での$30,644~43を決定的に割り込む下落示現確率を別として本当にそうなるなら、暫くの間、手は付けられない?可能性に留意を、念のため。

 ★「下げても戻る、戻って上げる」を続けて90年、毎度お馴染み、買って安心のNY-Dowである事を知ってはいますが(笑)、「NYの株価はバブルだ!」と口にする者や、「根拠なき熱狂」などと揶揄する識者が皆無となった現在、湖畔に津波が来る時とはそんな時なのかも知れません?要注意。

(長浜-株式寅さん)