225先物 エリオット波動分析No.769&与太話(08/28-14:46)

 バブル崩壊時、225先物はありましたが、そこにミニなどなくラージのみ。先物口座を開設するには最低保証金は2,000万円程度が必要な時代(一般的な例)。そもそも「先物」という言葉自体が怪しいとされた時代に、2,000万円からの保証金を積んで「先物とやらをやりましょう」なんて奇特な方はほぼ皆無。

 当時の証券会社ではまだまだ現物・個別株・投資信託の「買い」が当たり前の世界。「先物?外資系の証券会社が裁定取引とかいうのに使っている、危ないヤツでしょ?」くらいの認識が普通で、その口にする「裁定取引」すら、多くが満足に理解していませんでした。株や投信は安い時に買って、高い時に売るんだ論が正義の正論で、「買い」こそが正義で「売り」は悪とされていた時代が確かにありました。

 しかし、直近の株価と比較して「安いトコロ」を買ったつもりでも、翌日には普通にもっと安くなります(笑)。そんな終わりが見えない数年間を過ごせば、誰でも「買い」という行為に嫌気が差すもの。それよりは「株って、売れば100%儲かるんじゃないの?」という錯覚に陥るのは自然な流れでしたし、その(売り)ためには信用取引か先物取引。先物取引のハードルは極めて高く、信用取引から始めるわけですが・・・これがまたやればすぐに解りますが、ある意味で「買い」と何ら変わることなく難しいときます(笑)。

 下げた後に「売りって楽に儲かるんじゃないのか?」という心理、バブル崩壊当時は「買い」のヤラレも手伝って、本当にそう考えた事もありました(笑)。が・・・それはココ数年の相場で上げた後、「株は買って我慢してれば、儲かるんじゃないのか?」という心理と大差はないと事ですか(笑)。相場で「終わった後に感じる心理」はたいがい間違いで、そうはいかないから相場とも言えますね(笑)。

 さて今、「売っていれば・・・」の心理、仮に売っていたとして「あんなところで利食いをしなければ・・・」等、結局、眼前の相場の動きと100%リンクをしていなければ何かしらの心理に襲われますが(笑)、そうも行きませんからそんな気持ちは横に置き・・・「まぁ、29,000円から押し目買いして、持っていない(捕まっていない)だけでも利食いだな」くらいですか、実際は(笑)。

Outlook・・・ⅲ波初動と考える。
注目日・・・8月29日9月1日5日7日9日

 225先物、現在の大局観として、3月8日24,550円以来のインターミディエイト(b)波完了を占う局面と考えます。

 仮にこの考えが正しいならば今後8月17日29,230円以来の(c)波マイナー1波5波により下落が描かれると考えます(シナリオ.1)。

 なおシナリオ.3、「それでもまだこの先、上げるよ」を具現化するカウントですがalt.2の他、(b)波トリプルスリーなど数え上げればキリはなく・・・現時点、それ選ぶか否かは別として、30,000円に行く可能性は0ではないという事。正に「知り置く」という事でしょうか。

 ★現時点、その「下げ方」を狭める事は困難ではあるものの、このまま「エキサイティングな急落」が起こり得るタイミング。

 ★なお今後、仮想ⅰ波=仮想ⅲ波により導かれる27,800円がクリティカルサポート。ココを決定的に割り込むと、更なる速やかな下落が値を消すと考えます、留意を。

 225先物、現在は28,740円以来の仮想ⅲ波ⅲ波が小勢5波動を描き、下落が進行中と考えます。ただし、今後に予見する下落規模を考慮すれば、alt.1(現在はⅲ波ⅰ波)は現実的とも指摘出来ます、念頭に。

 ★目先は28,100円~090円、070円~060円、040円~030円は一時的に強く働き得るサポートバンド。限られたリバウンドはいつ生じてもおかしくないと考えます、

 ★なお28,120円安値現時点、目先の展開では180円~190円、220円~230円、250円~260円、そして280円~290円は強くかつ重要なレジスタンス。それぞれ反落の可能性を同居する反面で、上限ブレイクはシナリオ.2を考慮。28,350円~360円、430円を許容しながらも、再度の急反落直前のリバウンドと考えます。

 その一方で上記サポート下限(28,030円)ブレイクは、下げ足を速める可能性に留意を。

 総じて大勢観は「下落」に分があるとしながら、目先の展開において下値は28,030円、上値は28,290円がそれぞれ重要といったところですか。明日は、寄り付きからの動きに要注目ですね。

(長浜-株式寅さん)