NY-Dow エリオット波動分析No.481(09/19-12:00)

 今は昔、1990年

「ねぇ、知ってる?世界で時価総額が一番の市場ってど~こだ?」
「そりゃ、ジャパン・アズ・ナンバーワンを地で行く我が国、ニッポン、東京市場に決まってるだろ!」

「ピンポーン!正解!じゃ、世界で二番目の時価総額の市場は?」
「う~ん、そりゃ、やっぱりアメリカだろ、他にないじゃん」
「ブーッ!大証です・・・」
という時代が本当にあったとか、なかったとか(笑)。

 あれから30年、それが今では・・・もはや結果は言うまでもありませんが、これを企業別ランキングで見てみると更に末恐ろしい結果が鮮明にもなります。

 アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、そして最近での出世株として登場しているのは、電気自動車のテスラ。日本企業は・・・と言えば、最近の値上がりで少し順位を上げたとは言え、40位~30位辺りにトヨタが顔を出すだけです。精密機器や半導体といった分野ではもはや、台湾セミコンダクターやサムスン電子が牛耳る始末でニッポンの出る幕は、もはやないと来ます。

 石油はもはやサウジアラビアをおいて、右に出る者がいないのは土地柄、致し方ないにせよ、その他の産業であるパソコン、インターネット、携帯電話、半導体、再生医療、そして自動車・・・これらの産業の背景には国家の力強い支援があって初めて、世界一のトップ企業になりますね。

 その昔、この国ではとある政治家が「2位じゃダメなんですか?1位じゃないとダメなんですか?」と平然と言ってのけ、ヒンシュクを買っていた事がありましたが、それから何年も経ってはいますが、実はこの考え方はニッポン政府の考え方の根本と重なっているのかも知れません。

 企業は各々自身の努力をもってして、各々の力だけでそれぞれ、一等賞を目指しなさいとする、一見、平等に見える「歪んだ公平性」を盾にした正論で、その結果、次々に世界の産業レースで敗退を続けています。パソコンも携帯も・・・勝てたかもしれない局面が事実、ありましたが、1990年代のバブル崩壊からデフレ到来で尽く国力を削がれた事もありましたが、闘う前に白旗を上げました。最近では再生医療、その分野の第一人者がマラソン大会に出場する事で資金集めに奔走するなど、他の先進国では考えられない事が事実、起きます。

 さてそんな中での総裁選、各候補者たちは次に注力する産業は?とする質問に対し、ある方は抽象論を交えた正論で具体的に何を言っているのかよく分からないときます。またある方はついこの前に、太陽光発電でやらかしたばかりの再生エネルギーだと言います。他の方では女性の健康産業という、もはや国家単位という視点を全く無視した、個人的な人気稼ぎを堂々と発言する始末・・・。誰も、今後のニッポン企業を引っ張り得る産業という視点で、国益を考えている方がいないように感じます。そりゃ、IPS細胞の先生もマラソンで資金集め、するわけだと納得してしまいますね・・・。

 さて、噓か誠かは誰にも分かりませんが、「地球温暖化」を盾にCO2の排出削減が話題になると誰も反論を許されない空気感。もっとも、「そんなのカンケーねー!」と堂々と言ってのけたのがアメリカの前大統領、トランプ氏でしたが(笑)。そんな昨今、急激に時価総額を膨らませてきたのが米国の電気自動車企業、テスラ。

 自動車産業はその昔、一時はニッポンが世界を席巻する一歩手前まで行った事がある産業。それから時は過ぎ、それでも純正のニッポン企業として世界に名前が通じる唯一の会社がトヨタ。
 だがしかし・・・ハイブリッドカーでは売れ筋の「プリウス」が米国で謂れのない悪評を立てられ、社長が米国の裁判所で涙を流したのは数年前の記憶として新しいですね。当時、ニッポン政府としてはダンマリを決め込む始末でしたが・・・それから数年後の現在、既に電気自動車の分野で日本企業は勝ち目がなくなりつつあります。

 コロナ対策を前面に出せばそれに首を横に振る者は今、世の中には何処にもいないわけですが、その中であえて「次に我が国が注力すべき産業は・・・世界中にトヨタの電気自動車を走らせます!そのためにはまず、国が日本中に充電ステーションを作りまくり、その交通インフラを国が作り上げます!」くらいの事、言ってくれればイイのに。別にワタクシ、トヨタびいきではないのですが、ニッポンの時価総額トップの企業が世界ランキングでは30位~40位って・・・。このままでは数年後、ニッポンの名だたる企業は全て外資に買われちゃって、挙句の果てに切り売りされて事実上、将棋倒しになるのではないかと。まぁまぁ、与太話で済めばそれはそれでヨシですが、日産自動車だって最初は「悪いのは今だけで、すぐに元に戻る」なんて高をくくっていた結果がコレですから(笑)。

 さて長い与太話の後ですがNY-Dow、直近の軟調な展開についてⅴ波d波が進行中と考えます(既述)。目先の展開では$34,462、そして$34,187~$34,145がそれぞれ強くかつ重要なサポートとして導かれます。

 仮に現行カウントが正しいならば、上記サポート下限(仮想c波の78.6%押し)を守りかつ反転が予見され、従い現時点はココから先の下落について、強気堅持が有効と個人的にはそう考えます。

 その反面でこの先々、それでも$34,145を決定的に割り込むならば、その際はシナリオ.2を考慮。5波ⅳ波進行中との見方が強まる事で$33,688、あるいは$33,424を試す可能性を念頭に置きます。

 私事ですが本日、2度目のワクチン注射に行ってきます。モデルナですが、これまたファイザーと並んで米国企業。総裁候補の方々、「年内に第一三共、塩野義、加えてアンジェス、これら国内メーカーの薬品の投与までこぎつけます!」くらいの大風呂敷・・・無理ですか(笑)。

(長浜-株式寅さん)