225先物 エリオット波動分析No.330(03/21-13:00)

 「人の心は移ろい易く・・・」が真であるならば、その具現化である株式相場も常に「移ろい易く・・・」だという事。長年、エリオット波動分析を行っていますが、それでもこれまでに「確定的な経路」を一つに出来た事は一度もありません。好む・好まないを別として、何処まで行っても「あーかも、こーかも」と付き合わざるを得ないという事。

 それでも長年やっていると・・・「自分が間違える時(現行カウントからalt.countへ移行する時)とは、こんな時」というパターンについて、幾つか思い当たるトコロも解ってきます(笑)。3月18日時点のNo.325にて、「b波完了の可能性」に触れていますが、これはその時点の優先カウントに反する考え方でした。この時の優先カウントは「30,320円以来の調整はb波.c波、そのⅳ波」でしたが、ここで言うところの「ⅳ波(4つ目の波)」というステージが厄介。結果として、alt.countへ移行するのは「4つ目の波と考えたものが実はそうではなく、終わってました」というパターンですね(笑)。

 もっとも3月18日No.325のケースでは、戻り高値である30,320円が既に仮想a波の78.6%戻しを決定的に超えていた事で、更なる再上昇が上値を試すという優先カウントに疑問があったのは事実ですが・・・何れにしても「ⅳ波(4つ目の波)」でした。

 さて、これは何も小勢波に限った事でもなく、現在の大局観的なカウントも(4)波(4つ目の波)・・・今後の先々、「いや、実は全ての行程を走り終えてました!」なんて事にならなければイイですケド(笑)。

Outlook・・・(4)波はフラット進行中と考える。
注目日・・・3月24日30日

 2月16日30,720円以来について、インターミディエイト(4)波と考えます(既述)。それは原則として、マイナーa波c波による3波動構成にて描かれると考えます。

 なおチャート内に記したシナリオ.1は、(4)波フラットを想定。30,320円以来はc波がスタートしており、ⅰ波ⅴ波により下落が描かれると考えます。

 シナリオ.2は、3月5日28,300円以来の(4)波b波が今後、トライアングルを描く株価軌跡。なお今後の下値限界水準としては、28,300円~30,320円の上昇幅に対する78.6%にて28,730円が挙げられます。

 シナリオ.3は、(4)波エクスパンディッドフラットを想定した株価軌跡。なおこのケースにおける上値ポテンシャルとしては、仮想a波×1.382=仮想b波にて、31,640円~31,650円が導かれます。

 3月5日28,300円以来の仮想b波について、.a波.c波によるフラットを描いたと考えます。なお本来、3月8日28,560円以来の.c波は5波動構成を描いて然りですが、時に「c波ゆえのダイアゴナルトライアングル」を描く事があり、今回はそのパターン。

 現時点の安値28,930円は、仮想b波.c波の78.6%押しJust。既に仮想b波自体の61.8%押し(29,070円)をブレイクしており、ⅰ波としては十分に満足させる水準に達しているとは指摘出来ます。
 なお、ⅰ波の下落規模の大きさを勘案すると今後、c波が最終的に到達する水準は、(3)波の23.6%押しである27,600円水準では収まらない可能性に留意を。

 3月18日30,320円以来はc波ⅰ波と考えられ、それはⅰ波ⅴ波により構築されます。

 現行カウントでは眼前のリバウンドについて、ⅴ波ⅳ波とするカウントですが、既に戻り高値29,390円は仮想ⅴ波ⅲ波の61.8%戻しを超えており、これは現行カウントに疑問を投げかけているとも受け取れます。ⅰ波ⅳ波は重ならない」とするルールに着目すれば今後、仮想ⅰ波のボトムである29,490円を超える事で、このカウントは破綻ポイントを迎える事になります、念頭に。

 仮にこのまま29,490円を超えるならば、最も素直に考えればalt.1。ⅳ波は小勢波トライアングルにて29,570円で完了、28,930円にてⅴ波、即ちⅰ波完了~ⅱ波スタートを考慮。あるいは、alt.2(ⅰ波ⅳ波進行中)を念頭。

 目先の展開では29,280円、29,230円は、もう一度の上昇を許容するサポート。

 反面で29,390円を上抜く事なく29,190円を割り込むと、現行カウントの信頼性が高まり、揉み合い、あるいは再下落の可能性に留意を。

(長浜‐株式寅さん)

225先物 エリオット波動分析No.330(03/21-13:00)」への2件のフィードバック

  1. エリ子

    21付けのこのレポートは貴重でした。
    事前に十分検討させて頂きました。ありがとうございます。
    (何時も、貴重ですが。……………)
    3/22/1340

    • 長浜英信

      正直、29,390円まで戻していましたから、今日の素直な下げは「分かり易くて」助かります(笑)。

      さて、とは言え、ココから先がまた・・・。
      「値頃感」からはもはや、いつ起きてもおかしくないリバウンドを期待したくなる気持ちが恐らく「多数派」でしょ。
      戻れば、「ほうら!やっぱりな!」と皆が納得。

      でも、それにしては28,920円~29,180円の上昇波形に加えて、29,180円~28,970円の下落波形は「危なっかしいヤツ」ですね。
      28,840円~28,830円は付けないと、本格的には戻れないかもですねー。

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