225先物 エリオット波動分析No.284(02/13-15:00)

 物事には、「それが分かれば、苦労しない・・・」というものがあります。最初に株をやったのはいつの事でしたか・・・買った銘柄が上がるか、下がるか、ドキドキしたものです。

 たいがいの場合、最初に取引をした際は数日~数週間、あるいは数ヶ月間、数年?の時間、それを保有するのは普通の事とも言えます。「株は、短期間で売買するものではない。それは投機的なギャンブルと何ら変わりなく、それは投資ではないのだ。株とはジックリと良い銘柄を持って、日々の動きに一喜一憂などしない。時間経過、企業の成長とともに利益がたっぷり乗るのを待つもの」と、最初は信じて疑わないものです。

 一見、思慮深そうで遠慮深そうな、そして非の打ちどころがないようなごもっともなこの考え方は、だがしかし、よくよく考えてみると、なんと傲慢で、かつ自分都合の前提に立っているか・・・という話。

 まず、良い銘柄って・・・どうやってそれが分かるのか?。時間経過を伴えば、自分が買った価格よりも大きく値上がりするだろうと、何故、それが「今」、分かるのか?
 また、時間経過は企業の衰退を招く事も普通にありますが、無条件で成長を疑わないなど、夢物語を前提としているように感じます。日々の動きに一喜一憂しないというのは理解できますが、それは無頓着で良いとも受け取れます。入り口を決める時に一生懸命、全力を使い、そして後は運否天賦・・・とも聞こえるこの正論は、よくデイトレ等の短期売買を蔑む方々の持論として語られますね。

 しかしですね・・・確かに「株は長期」が結果、良い結末を迎える事もありますよね。日経225先物、昨年3月は15,860円でしたよ?1年間、買って持っていたら倍近くになっている事になります。でも、昨年3月時点で「来年2月には30,000円近くまで上がる」と、誰が分かります?その可能性を指摘できても、それを実運用とする事とは違います。

 とどのつまりは、それを取ろうなどとは夢物語、机上の空論・・・が真の答えとも言えます。だとすれば、面倒臭いかも知れませんが、毎日、相場に寄り添うくらいしかできないのかも知れませんね、我々には。その中でココはモチモチ、ココはキリトリ・・・う~ん、それが分かれば、苦労しないのよ(笑)。

Outlook・・・ⅲ波5波ダイアゴナルトライアングル進行中と考える。
注目日・・・2月16日19日22日

 29,160円~29,670円の上昇について、29,340円を割り込んだ事で3波動構成との印象が強まった事になります。「それでも上がるよ」とする考え方が、ⅲ波5波ダイアゴナルトライアングル(既述)。ⓐ波ⓔ波により描かれるこのステージは現在、そのⓒ波がスタートした可能性。

 ただし・・・シナリオ.1のイメージ破線はあくまで眼前の上昇が最大限、延長される強気シナリオ。その途中、alt.3をも考慮するともはや、この上昇はいつ完了してもおかしくないとできるステージに入っている事を知り置きます。

 さて仮に現行カウントに従えば、29,300円からは.a波.c波による3波動構成の上昇がこの先、29,810円~29,810円(仮想ⓐ波=仮想ⓒ波&仮想ⓑ波×1.382=仮想ⓒ波)を試すと考えます。
 目先の展開では29,420円~29,410円、あるいは29,380円~29,360円がそれぞれ強くかつ重要なサポート。下限を守る限りにおいて、このカウントは有効性を担保すると考えます。

 その反面でこのまま29,360円をも割り込むと、シナリオ.2(alt.1)を考慮、ⓑ波継続中と考えます。

 さて仮に今後、現行カウントが正しいという前提では・・・(3)波終着地は31,530円~31,540円の可能性も許容されますが、だとすると眼前の上昇について、より大きな視点で見ればⅢ波①波とする考えも浮上しますね。別段、だから「目先の」何が変わるという事では全くありませんが、一応、知り置きます。まぁ、これも相場に寄り添うという事で(笑)。

(長浜-株式寅さん)

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