225先物 エリオット波動分析No.234(01/11-13:42)

 顕微鏡ばかりですと「大局観」を見失いますから、たまには双眼鏡も見てみましょう。昨年3月以来、株価水準は事実として「思えば遠くへ来たもんだ」という事ですが、これほど世の中の高揚感がない株高は、想像の範疇にありませんでした。が、現実の相場は上がっています。改めて「自分の感覚」が如何に相場の現実とかけ離れるか、それを思い知らされます(笑)。

Outlook・・・5波ⅲ波最終局面と考える。
注目日・・・1月12日19日26日27日

 眼前の動きを心から肯定できる環境が出来上がった時、株価の上げに納得して「もっと上がるだろう」という感覚が芽生え、そして「買いたくなる」感情に従った時、ヤラレるだろう事が、何となく想像つきますね。それくらい我々の感覚・感情とは、相場の前では危ういものである事を改めて勉強させられる今日この頃(笑)。

 さてそれはそれとして、現在は⑤波(3)波を構築する5波、そのⅲ波最終局面と考えます。この考えに従えば、22,880円~28,270円(現在)に至った約5,000円強の上昇幅に対する調整局面の到来は、そう遠くないと考えます。

 なおalt.1について、現在を(3)波自体の最終局面とするラベリング。このカウントが現時点、優先されない主な理由は仮想4波の調整規模。それでもこの先、相場が「そうだよ」と言えば従いますが、このカウントにおける仮想4波は、仮想3波の23.6%押しをも満足させていない点が優先させるには「不自然」とする点、念のため。

 総じて現在は、(3)波5波が今後もⅳ波を交えて継続していくか・・・あるいは(3)波自体が完了して(4)波による、より規模の大きな調整が訪れるか、何れにしても大局観としては、比較的大きな調整直前のタイミングと考えます。

 さて目先、12月21日26,160円以来は5波ⅲ波、それを構築するⅴ波ⅴ波が進行中と考えます。ⅴ波自体は更に1波5波に細分化され、それは1月6日26,920円までにその4波までを走り終えたと考えます(既述)。26,920円以来の仮想5波は更に1波5波に細分化されており、1月7日27,380円以来はその最終波、5波による上昇が示現していると考えます。

 さてそれでも目先、28,030円を守る限りにおいて揉み合い(.ⓑ波トライアングル等)、あるいは高値更新を指向する上昇が示現すると考えます。27,870円以来について、最終5波.5波がダイアゴナルトライアングルを描いている可能性。

 その反面でこのまま28,030円を割り込むと、27,970円~27,950円を試すと考えます。なおこの下限までは現行カウント、.5波中.ⓑ波とのカウントが担保されると考えます。

 一方でこのまま27,950円をも割り込むと、このケースではalt.1を考慮。現在は26,920円以来の4波である可能性、38.2%押しにて27,930円、50%押しにて27,830円~27,820円がそれぞれ有力なサポート。

 確率を別としてその下落が27,820をブレイク、61.8%押しである27,720円~27,710円をも力強く割り込むとそれは、シナリオ.3(alt.2)を暗示する最初のサイン。27,590円を割り込む事でalt.1を否定(1波4波は重ならない)、俄かに下げ足を速める可能性に留意を。

 さてCME、28,300円を付けたと思えば、27,100円台と「らしい動き」と言えますか。幾らで返って来るかによって、考えを柔軟にしておきますか(笑)。

(長浜-株式寅さん)

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