225先物 エリオット波動分析No.242(01/17-16:55)

 相場は上昇トレンド、下落トレンドを測り、それを取る事をメインとする人もいれば、日々の動きをチョキン、チョキンと切り取る人もいます。それは、「張る」と「切り取る」といったやり方の違いと言えるかも知れません。しかし何れにしても、一日、50円幅しか動かない相場に比べれば、ヤラレても心が折れなければ取り返すチャンスもゴロゴロ・・・最近はまだ良い?(笑)。

Outlook・・・28,950円以来の仮想c波の完了を見極める局面。
注目日・・・1月19日26日27日

 エリオット波動では調整局面について、幾つかのパターンに分類する事が出来ます。最も単純なパターンである「ジグザグ」を基本パターンとしながら、それが幾つも組み込まれて、より大きな一つのパターンを構築する事になったり、それに5波動構成の波が加わったりと、最初はその理解に苦しむ事もありますが、慣れるとパターンの種類自体は少なく、その最中に「想定する事」自体は比較的、簡単な作業になります。

 また各々のパターンは強い暗示を内包しており、それを知る事で「その後の動きの傾向」を知り得る事ができ、動きを読み解く上で大きなヒントとなる事もしばしばあります。

 「ダブルジグザグ」とは、いわゆる「ジグザグ」が2つ繋がったパターン。構造自体は単純であるものの、その最中はしつこい下げ(戻り)に辟易とする事になり、その最終局面ではトレンドの転換を疑う事もしばしば。また、その最終的な着地点として、1stジグザグと2ndジグザグとの間、あるいは2ndジグザグにおけるⓐ波とⓒ波の間に黄金分割比率、あるいはそこから派生された比率関係(78.6%)を見出す事があります。チャート内では、12月29日27,690円~1月6日26,920円にそれが確認できます。

 安値26,920円は、2ndジグザグにおけるⓐ波×0.786=ⓒ波の関係が成立しており、かつそれは1ジグザグ×0.786=2ndジグザグ(26,910円)の近似値として導かれます。なお、当時の詳細なラベリングについては1月6日No.229に記してあります。

 「トライアングル」は、エリオット波動のパターンの中でも最も強くかつ多くの暗示を内包します。このパターンが示現するステージは、「限られる」事でそれまでの自らのカウントの正誤を確認する上でも重要です。いわゆる「4波、あるいはb波」とするステージのみに示現するとされるこのパターンは、自らが「2波」と考えるステージで示現した際、自らのカウントの再考を促す強い暗示となります。なお、チャート内には2つの小さなトライアングルが確認できますが、何れも「4波」とカウントする波に示現しています。

 またこのパターンの構造は複雑で、各々は3波動構成で構築されるa波e波、この5つの波で構成されます。その最中は上下に振られる事で、直前の動きの継続を想定した「順張り」は尽く、投げ(踏み)の繰り返しを強いられ、その最終局面では直前のトレンド継続に懐疑的になる事もしばしば。

 このパターン完了後の動きについて、これにも大きな特徴(傾向)が確認されます。その最初の動きは「スラスト(突き)」と呼ばれ、それまでトライアングルを描く事で「休止」していたトレンドが再開されます。それは時に「強くかつ速やか」であり、「急激な動き」と表現するに相応しい動きとなります。だが、しかし・・・反面でその持続性は乏しく、「スラスト」が完了すると多くの場合、その始点(トライアングルの完了点)水準に速やかに引き戻される事もよくある事。平たく言えば・・・「行って来い」となる場合が多く見受けられます。

 チャート内に記した一つ目のトライアングル(詳細ラベリングは12月25日No.214)は、26,610円にて完了した後、急伸が生じている事が理解できます。この動きがスラスト(突き)であり、それは12月29日27,690円にて完了すると、この上昇の殆どを引き返す下落が示現しています。それはピタリと始点(26,610円)水準とは行きませんでしたが、少なくともこの上昇幅の61.8%押しを大きく下回る水準、ちなみに安値26,920円のテクニカル的な根拠については、上記ダブルジグザグの章で既述した通り。

 直近、28,270円から1月12日28,080円までに描いたトライアングルは記憶に新しいところ。トライアングル完了後の急騰(スラスト)は予見した動きでしたが、ワタクシ個人はスラスト完了後の「引き戻し」を狙い、28,540円から売り始めて28,970円までの「更なる急伸局面」で、売って踏みの3連敗。最後に28,980円売り指値は刺さらず、急落していった時のワタクシの気持ちは・・・的な(笑)。詰まらない個人的な事情はさておいて、金曜日夕場安値28,140円は、スラスト始点(28,080円)水準へ引き返した事になります。またこれら一連の動きは、それまでのパターン認識が正しい事を暗示、それはココまでのカウントの正確性を支持する証左とも換言出来ます。エリオット波動にてカウントを続けていく事は、絶えず自らのカウントの正確性を確認する作業とも置き換えられ、この上でパターン認識は重要な意味を同居します。

 1月14日高値28,970円以来について、「少なくとも現時点」という注釈がつきますが、想定パターンとしてはフラットが自然と考えます。そのテクニカル的な証左としては、No.241にて28,970円~28,550円の下落波形について3波動としている事(と見受けられる)が挙げられます。「3波動-3波動-5波動」のリズムで描かれるパターン、これはフラットと呼ばれる調整パターンとして知られます。このパターンにも傾向があり、完了後は速やかに始点水準へと引き戻しが起こる事がしばしばあるとされます。

 だとすれば・・・現在は28,950円以来の仮想c波が小勢5波動構成(1波5波)による下落を描き終えると、このパターンの始点(28,970円)水準への引き戻し的な戻り(上昇)が起こるのではないかと想定する事が出来ます。

 さてここで最も重要なポイントについて、相場は自分なりの「次の想定」がなければ、命の次に大事なお金は張れません。どうしても「想定」が、それは必要悪として存在します。ここで言う想定とは「予測行為」に他ならず、だがしかし、それは取り扱いを間違えると「色眼鏡」という事にも繋がります。

 たまに「相場は予想しない」といった、エライ先生のお言葉を耳をしますが・・・あれは好意的に受け取れば、「思い込まない」と換言するのが良いのでしょう。予測をしてお金を投入しますが、その根拠が否定されるのであれば、その時点で潔く白旗を挙げる。パターン分析(認識)も同様で、それを根拠にお金を投入はしても眼前の動きがそれを否定するのであれば、潔く撤退。エリオット波動では直近の波のラベリングには必ず「?(クエスチョンマーク)」を記しますが、それは「思い込まない事」を代弁しています。

 「思い込まない」、ワタクシ自身も含めて言うは易し、行うは難しですね。ある意味、思い込まないと相場は張れないわけで、その加減をどこに設定するか、永遠のテーマですね。今日はちょっと、真面目にエリオット波動、してみました(笑)。

(長浜-株式寅さん)

225先物 エリオット波動分析No.242(01/17-16:55)」への2件のフィードバック

  1. tomboy 返信

    今晩は遅くに失礼します。
    真面目なエリオット波動の講義とても勉強になります(こういうのになかなか出会えません)
    有り難うございます
    日々の分足チャート分析には頻繁に迷子になって状態なので、本当に有り難いです

    • 長浜英信 投稿者返信

      こんにちわ!
      有り難いお言葉、ありがとうございます。
      とても励みになります。

      日々の「目先の上げ下げ」に重点を置いたお話、日足チャートや1時間足を使用した、少し大枠的なお話、そしてエリオット波動についてのお話と種類がありますが、今回のようなテクニカル的なお話は、「小難しい小理屈」とのご意見もあろうかと思います(笑)。
      それでも機会を見て、「たまに」やるようにしますね(笑)。

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