225先物 エリオット波動分析No.215(12/27-15:00)

 「エリオット波動は難しい」、「エリオット波動は分からない」は一般的な世間の評価、結果から言ってしまえばその通りですよね。私自身も最初にハマったのは、「当たったから」という事に他なりませんし(No.170にて既述)、その後はぶち当たる様々な「壁」に嫌気が差しました。ただ、性分が合ったと言いますか・・・そんなところです。

 エリオット波動に興味を持つと、誰もが自然な欲求として「波の最初(始点)」を知りたくなります。そして何処からが1波で今は何波なのか?といった事について、自分なりに理路整然としたくなる気持ちが沸いてくるものです。

 実戦上ではそれよりは、眼前の波とそこに至った直近の「パターン分析」、そして「ある程度」の期間を分析する事で、近未来の動きの傾向は予測できるもの。エリオット波動の上手な使い方としては、それで十分とも換言できます。だがしかし・・・それでも「分かっちゃいるケド、止められない」というのが人間の探求心・興味というもの、ワタクシもずーーと長い間、日経平均の始まり・始点からエリオット波動のカウントをしてみたいという欲求がありました。

 「Windows 95」が発売された1995年、インターネット元年とは言われますが、まだまだ当時は現在の様に知りたい事をネットで調べるという文化は身近ではありませんでしたし、増してや大昔の株価指数のデータなど、何処を探してもありませんでした(笑)。

 2000年、縁あって日本橋兜町にある「銀行発祥の地(現在みずほ銀行)」のビルの2階だか、3階だかで仕事をする機会に恵まれた事があります。そこは書庫のような場所で古い本がたくさんあり、色々と興味を触発される昔の事が書いてある本がありました。そしてある日、気が付くわけです。「あっ・・・そこに東証、あるじゃん!」って(笑)。

 早速、電話をして昔の株価データについて問い合わせをするのですが、担当者に回され、当然ながら取り付く島もないお答。数日経って、同様の電話をしますが、同様の件を繰り返すばかり・・・。とは言え、こちら側に失うものがあるわけでナシ、しつこく、日を空けては電話をしてみたら・・・「そのような公式なデータは残っていませんが、当時の職員が書き残した日報に、当時の株価指数の月末値が手書きで残されてはいます。が、その正確性については保証しかねます」といった旨のお答えを頂戴する事に。

 「それで構いません!是非、参考として見せて頂けませんか!」としましたが・・・もう、その時の嬉しさと言ったら!。

 1878年東京株式取引所が開設、最初に上場した株は東株(取引所の株)、そして第一国立銀行(現みずほ銀行)とされますが、間もなく様々な企業が上場を果たし、次第に活発に取引される事になっていきます。1868年に開国を果たしたニッポンは、正に「文明開化」による西洋文化の波に、良きにつけ悪しきにつけ飲み込まれていく事になります。

 データ自体は1914年12月からですが、この年はNo.124にて述べた「サラエボ事件」が起こった年、ヨーロッパは第一次世界大戦へと繋がって行きます。当時のニッポンは日英同盟により連合国側につきますが、事実上の不参戦、大戦景気だけを傍受、空前の好景気が訪れる事になります。

 残念ながらこの「空前の好景気」までの株価軌跡は再現できませんでしたので、そこは完全な想像上のイメージ曲線を掲載しています。

 チャート内に記したフィッシャー(理想)指数は、1921年大正10年1月月末値を100とした株価指数。この指数は1967年まで算出されており、1949年5月東証再開後の日経平均月末値との乖離を数値化、その平均値である「3.228」を除数として算出、連続性を試みてみました。勿論、その「正確性」は担保できませんが(笑)。

 さて・・・それはそれとしてニッポンの株価、その最初の始まりからエリオット波動によりカウントしてみたいとの欲求、その「ある程度」が満たされた瞬間でした。当時、2000年2001年はITバブル崩壊から、株価は再び未曾有の暴落を辿っていた時代。しかしチャートに描かれるエリオットの波は、長い時間経過の中でもNY-Dow同様、ニッポン株にも現れる事に妙に合点が行った事を覚えています。

 それから数年後、2008年につける日経平均の安値6,994円がその下落率において、(Ⅱ)波と(Ⅳ)波が同規模である事実は、株価に「偶然」はないのではないかと感じさせるに十分な証左かも知れません。勿論、受け取り方次第ですが(笑)。

 さて現在、スーパーサイクル(Ⅴ)波がスタートしていると考えます。既に(Ⅳ)波の61.8%戻し水準を試すに至っており、「価格」という側面からは十分に良い水準まで達したとは言えるでしょう。
 ただし「パターン(波形)」という側面からは恐らく、目先の調整を許容しながらもこの上昇は今後も暫く、継続する可能性が高いと考えます。そしていつか・・・日経平均は52,000円お約束?まぁ、それにはサイクルⅡ波を挟む事になるでしょうケド・・・それまでは生き残らないと!ですね(笑)。

(長浜-株式寅さん)

225先物 エリオット波動分析No.215(12/27-15:00)」への2件のフィードバック

  1. エリ子 返信

    こんにちは。
    寅さんの話、実はスゴイことだと思います。アタシ如きが言うことではありませんが、、、。
    あるきっかけから思いついて東証に連絡して資料を当たりお願いして収集して、とさらりとお書きですが、そのアイディアと実行力、いつ聞いてもワクワクします。そして分析。指針を持った検討。実践力。
    大袈裟ではなく日本資本主義史です!
    さらに日々のチャート分析。ありがとうございます。
    様々なことに裏付けられた検討。良い年末をお過ごし下さい。みなさんも。
    まあポジションによってはシンドイか(笑)。ではまた

    • 長浜英信 投稿者返信

      有り難いお言葉です。

      もう、時効の話ですからイイだろうと思いますが、やはり当時でも不確定な数値を出す事にはかなりの抵抗があったと思います。
      「正確なデータではないので」の一点張りで数回、お断りを受け続けましたし(笑)。
      担当として回される方が私の電話内容を覚えていてくれて、「また、アンタか」のノリだったと思います。

      昭和ではありませんが・・・ノリが昭和で「そこにコピー機もあるケド、私は15分くらいトイレに行ってきます」的な・・・そんなとぼけたやり取りがあったように記憶しています。なかなか粋でしょ?(笑)。もう、20年も経っちゃいました(笑)。

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