225先物 エリオット波動分析No.170(11/28-16:37)

 さて皆さんは「エリオット波動」について、どんなイメージを持っていますでしょう?。ワタクシはね、最初(1993年)は全く芯を食いませんでしたよ(笑)。興味の「き」の字もないと言いますか、「まぁ~た始まったよ、本社の大本営発表が・・・」という感覚。当時、Faxで送られてきたその資料は、机の一番下の引き出しにクシャクシャにして突っ込んでいましたねー(笑)。

 日経平均は1989年12月に39,820円、後に言う「バブル天井」を付けてから一気に、死ぬほど下げていましたね。この(バブル崩壊)原因については、諸説ありますねー。

 一般的なところでは「金融政策の変更(公定歩合の引き上げ)」や「不動産融資総量規制」がよく言われるところ。平たく言えば、当時の投機熱を冷ますために行った「政策」に原因を求める声ですが・・・実際のところはその時に株を売った人に聞くのが一番、良いかも。意外とね・・・売れば儲かるという人がいたのかも知れませんよ?ソロ〇ン・ブラ〇ーズ証券・・・とか(笑)。

 まぁ、今日はその辺のお話は横に置き、当時は「泣きっ面に鉢」、これを地で行く世の中でしたねー。最初は「株など持っていないから、俺にはカンケーねー!」という方も少なくなかったと思います。それがそのうちね、イラクのフセイン大統領が火を放つんですね、クウェートの油田に・・・やってくれましたわ(笑)。「戦争」という言葉は、この時から生まれて初めて身近に感じるようになりましたねー。

 それからも次から次へとまぁ~~、よー出てくる、出てくる・・・不正・不祥事・不正・不祥事、一回休んでまた不祥事的な(笑)。「株など、孫の代までやるな!」を家訓とする人々が増産されて行った時代。ワタクシは当時、チョロ(ドラマ・愛という名のもとに)よろしく、証券マンを生業としていましたから、1992年8月に14,270円を付けに行く過程ではもはや、重度のパンチドランカー状態でしたね。

 「やまない雨はない」ですとか「夜明け前が一番暗い」ですとか・・・もう、流行り言葉程度に成り下がっていましたねー、完全に。この他には「絶好の買い場」や「天与の買い場」などは、毎朝の挨拶程度の言葉。だって、毎日、そう言っているんですモン(笑)。

 そんな中で1993年秋にエリオット波動という資料が送られてきて・・・真面目に見るわけないでしょ、そんなモン(笑)。21,000円から16,000円に暴落していく最中に「絶好の買い場」、先々は再び21,000円を超えるだろうとご丁寧にその根拠が「1.618」だとか、見慣れない数字で記されていましたケド・・・(笑)。

 でもそれが当たっちゃうんですねー・・・それもほぼ、寸分違わず。半年後にはその資料に示されていた予測数値と現実とで、数十円の誤差で天井を付けに行きます。もう、これ、「予言書」でしょ・・・普通に(笑)。しかしこの手法(エリオット波動)は多くの人々に多くの誤解と失望を、後に必ず与えます。いや、そーゆーものなんです、「当たった!」から入ると。まぁ、たいがい、ココから入るのですケドね。

 実際、翌年の1994年6月には予言通り、21,730円の高値を付けましたが、そこからはその翌年の1995年7月に14,300円を付けるまで、延々と下げていく事になります。当時の予言書には最初、そうではない予言が書かれていて、ワタクシの周りの者達はある時から急速にその予言書から離れて行きました。中には悪態を突く人もいましたし、そして彼らの行く先は「割り安」だとか「新聞にこう書かれています」といった、元々彼らがいた場所でしたね。ワタクシは何故か、性分に合ったと言いますか、ハマったと言いますか・・・そこに留まっちゃいました(笑)。

Outlook・・・⑤波(3)波進行中と考える。
注目日・・・12月4日15日23日29日

 さて、エリオット波動は他人の予言書の当たり・ハズレも良いのですが、本当に面白く感じるのは自分で予言書を作ってみる事。そうすると必ず「当たる壁」は、カウントの変更を迫られる局面ですね。

 そこに至るには「段階」があって、テクニカル的に決定的な矛盾点を迎える前には必ず「違和感」というものが沸き起こるかと。ここでいう「違和感」とは「窮屈感」とも換言出来ますが、それを軽視してしまいますと・・・その後に間違っていた際の方向転換、カウントの変更が極めて困難になるものです。それまでのカウントの根幹を変えずに、細かい部分の修正だけでおかしな(不自然な)カウントを継続すると・・・まぁ~~曲がる(笑)。最初は「誤差範囲」でも、それは時間経過により極めて大きな読み違いに繋がるもので、そうなるともはや、続ける事が苦しくさえ感じるものですね。

 時に、それこそ予言的とも言える「当たり」に酔うと、無意識に常にそうであらねばならないという詰まらない強迫観念、そしてある時、プツンと切れて「こんなモン」という構図。あれほど「エリオット波動、凄い」と言っていた人々が、蜘蛛の子を散らすようにとはよく言ったもので、去っていきますね(笑)。

 このチャートの中でさえワタクシはこれまで、幾度も考えを変えてきました。15,860円以来について、最初は「戻り4波」だと考えていましたし、この上昇自体もⅡ波Ⓑ波との考えをつい最近まで続けていましたし。もっともこのカウントはまだ、生きてはいますが・・・何れにしてもその時々、その時点で「最も自然と感じるカウント」を常に用意しておくことが何より重要というお話(笑)。

 さて現状、10月30日22,880円以来が5波動構成となった事で現在のカウント(5波.c波進行中)に移行していますが、そろそろ次の違和感(窮屈感)ですか(笑)。6月15日21,330円以来の仮想5波について、もう一つの考え方を記したのがalt.1。現時点の高値水準は、このカウントにおける仮想ⅰ波×1.618=ⅲ波の水準とも換言出来ますね。

 延々とずっと、こんな風に足元を確かめ続けて行く作業・・・水面に未来が映る壺が欲しいです(笑)。

(長浜-株式寅さん)

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