戻り高値28,900円は理解に及びますが、そこからc波の下落となってくれれば、相場はどんなに楽か?(笑)。
Outlook・・・3波中ⅱ波進行中と考える。
注目日・・・6月29日、7月1日、5日、9日
エリオット波動で言うところの調整波・調整ステージ、これらを正確かつ、予め読めるという事はまず、ないと言えます。出来る事は、数多くの株価経路(パターン)を想定しておき、順を追って考えられる経路を狭めていくといった、言わば追い込み漁的な考え方。その都度、考えを柔軟に修正していく力が試されます。
ワタクシはこの考え方に気が付くまで、ずいぶん長い時間を要したようにも感じます。相場は上がるか、下がるか、それを当てるために様々な見方・手法があると思い込んでいた当時のワタクシは(まぁ、極論はそうなんですが)他人様が言った話、道具が出した結論を鵜呑みにしては「当たった!外れた!」とやっていたものです(笑)。
今でこそ、「相場は自己責任、相場に絶対などない」と多くの方々が認識していますが、当時はNTTで損をしたとして「国が我々を騙した!」と集団訴訟が普通だった時代(笑)。皆が「自分は悪くない、騙された!金返せ!」を連呼して当然といった空気感、確かにそんな時代がありました・・・1990年代。
かく言うワタクシも「なんだ、これ?エリオットってさ、上がるだの、下がるだのって・・・まぁ、当たる時はピタッ!っと当たるケド、当たらなくなると全然ダメじゃん!」と、悪態を突いた事もありましたとも(笑)。それでもワタクシの場合、他の者よりは幾分、気が長かったという事で、何故か続けてしまいました。続けた一番大きな理由としては、他に代替案がなかったからというのが包み隠さぬ正直な答えですが、本当になかったんですね。そして当たらなくなるのは常に「調整ステージ」である事に、何となく気が付くようにはなりました。
ジグザグ調整で完了!と考えたものが、実はそれ自体で最初のa波に過ぎなかったですとか、ダイアゴナルトライアングルと考えたものが結果、「ワンツーワンツーカウント」になっていく様ですとか、エリオット波動では認識するパターン自体は多くありませんが、実際の相場はその組み合わせを無限としますから、最終的に明確な答えが出るまでに意外と時間を要します。しかし我々は、買えばすぐに上げて欲しい、売ればすぐに下げて欲しい・・・調整ステージの熟成を待つ事は、極めて難しい事ですね。
★長い与太話をしてしまいましたが、現在は丁度、そんなところ。大局観として現在は3波中ⅱ波と見受けられ、この調整ステージが完了後は「3rd of 3rd(サードオブサード)」の急騰を予見するものの、反れまだ先。現在はその前の一服をついて然りのステージ、例えて言えばこんなタイミングと考えます。
★さて夕場現時点、既に28,890円まで戻している事から更に読み方は混沌。現状、ⅱ波のパターンを絞る事は難しそうです。もやはエクスパンディッドフラットの可能性(シナリオ.2)を否定できず、目先の展開では28,910円、そして28,950円までは反落の可能性を内包するものの、それは相場に訊くところと考えます。
★その反面で28,890円戻り高値現在、28,830円~28,810円のサポートバンドを割り込こむと調整機運、28,750円、あるいは28,730円~710円を試すと考えます。
★ワタクシ個人的には・・・たった今、28,870円を売って890円を踏んだ事を告白すれば、ココは日和見主義全開の様子見。28,890円高値にて28,810円ヤリ!があれば・・・その下落波形を確認した後、ロスを決めて売りくらいでしょうか(笑)。
(長浜-株式寅さん)