225先物 エリオット波動分析No.231(01/07-18:46)

 相場は我々よりも頭が良い生き物ですから、常に我々は株価の動きを見てからその解釈に努めます。これはある意味でエリオット波動も他の手法であっても同じ事。エリオット波動では「予見する株価経路」を辿っているうちは良いですが、それが複合パターンなど複雑な動きの最中では相場にヒントを貰わないと、その先が全く見えなくなる事もあります。

 相場の動きに教えてもらう・・・この意味では他の手法と同じ行動をとるわけですが、エリオット波動はそれにより「先」を解ろうとする、ニュース系は「今」を解ろうとする・・・こんなところに僅かな違いがあるのかも知れませんね(笑)。

Outlook・・・10月30日22,880円以来の仮想5波ⅲ波最終局面と考える。
注目日・・・1月12日19日26日27

 11月以降の上昇について、振り返れば株がこれだけ上げる「理由」というのは・・・今、考えても分かりませんね。相場は不思議なもので、「落ち葉が沈み、鉄が浮く」とはよく言ったものです。

 さてこの「浮いた鉄」について、なぜ、浮いているかを考えるよりは、今後、浮き続けるのか、沈むのかという事を考えた方が建設的かも知れません。少なくとも現時点という注釈が付きますが、エリオット波動からは「結構、沈むかも」という見解、10月30日22,880円以来の約5,000円幅に至った仮想ⅲ波に対する調整、ⅳ波の到来を予見する事になります。

 とは言え、それは明日という話でもないでしょうし、それがいつになるか、正確に言い当てる人もいませんから、まずは今後の新高値更新から「最初のサイン」と考えます。

 チャートを見る限り、10月30日22,880円以降を見ると「出来高の減少傾向」は明確で、相場参加者が減少している事が理解できます。その中で高値を更新していく事を「ブローオフ(風がやむ)」と言いますが、現在は正にその状況。これは相場の最終局面で出てくる、典型的な特徴と指摘出来ます。

 その一方で11月10日24,820円以来の仮想ⅴ波、これを構築するⅲ波がエクステンションを起こした事から、12月21日26,160円以来のⅴ波が更なるエクステンション(26,160円~現在をⅴ波1波とする考え)を起こす可能性は低いと出来ます。

 また、24,820円以来の最終ⅴ波がエクステンションを起こした事で、聞き慣れないパターン?であるダブルリトレイスメントを念頭。11月10日24,820円以降、26,210円の新高値更新後の安値25,410円、ココから上昇が延長を起こしたとも受け取れます(本来は26,210円でⅲ波完了でも、テクニカル的にはおかしくなかった)。ダブルリトレイスメントとは最終波が延長を起こすと、その始点まで引き戻し、そしてまた高値を取りに行くという考え。必ずしもそうなるとは考えませんが、この事を参考にすると今後、28,000円程度まで上げたとして、その後は25,000円前半までの下げを想定する事になります。

 さて当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが、たまには真面目にエリオット波動を中心としたテクニカル分析をしてみました。
 いつもの近視眼的な話では、目先の展開で27,380円割れでは27,340円~27,320円を試す可能性を念頭。ココをも割れると・・・それは5波4波とのカウントとともに、26,920円~27,590円にて5波1波、現在が2波とのカウントも並走する事になりますか。もっともこのカウントの方が、先の高値は大きくなるかもしれませんが・・・(笑)。

 (長浜-株式寅さん)

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