225先物 エリオット波動分析No.441(08/01-18:00)

 買って我慢してりゃ儲かった・・・は今は昔。7月も陰線となり、これはリーマンショック時以来の事。その調整規模は全く違いますが、「何だかこの調整、長いなー」と感じさせるには十分な時間が経ってきました。

Outlook・・・Ⅲ波①波、その(4)波進行中と考える。
注目日・・・8月4日6日11日16日18日

 リーマンショックを引き金として付けた安値は6,830円、そこから上げも上げたり、30,720円。エリオット波動からはスーパーサイクル(Ⅳ)波完了から現在はスーパーサイクル(Ⅴ)波が進行中と考えます。

 サイクルⅠ波Ⅴ波により描かれるこのステージについて、再考の結果、交互の法則(オーターネーション)を考慮した上でリーディングするならば、サイクルⅠ波進行中としてきたこれまでのカウントからサイクルⅢ波①波構築中に変更、現在はその(4)波が進行中とするのが合理的と考えます。ちなみにalt.2では②波④波がともにフラットを描いた事になり、不自然と判断しました。

 もっともこの変更は、これまでの以前の考えに立ち戻るだけでもあり、更に言えば「目先のストラテジー」に全く影響はないと出来ます。また仮にこのカウントが正しければ、今後に予見する(4)波完了~(5)波による上昇にて①波完了後は、②波による比較的規模の大きな調整を経る事になりますが、その先々は・・・株をやらぬこと自体が罪とも言えるすんごいヤツ、来るかも知れませんね(笑)。

 さて、惜しむらくは5月13日27,130円を(4)波ボトムに出来なかった事ですが、しゃーないですね(笑)。27,060円にて(4)波が完了している可能性は0ではないにせよ、それでも現時点、日々の分析から得られる事からはその可能性は高くなく、この先々には再度、安値模索を予見します。
 
 2月16日30,720円以来はフラット+フラット+ダブルスリーといった複雑系、いわゆるトリプルスリーを描いていると見受けられ、現在は大局的な観点から言えば、その最終局面に位置していると考えます。

 7月13日28,840円以来は、6月15日29,440円以来では2つ目のフォーメーション。それは現時点、ジグザグを描き進行中と考えます。近視眼的には少し、小難しい動きを描いているようですが、大局的な観点からはこの先々、予見する下落が生じるならばそれは(4)波最終局面、「買い場」との認識が有効と考えます。

 予見する下値水準としては、こればかりは相場が決める事ですが、5月13日安値27,130円は仮想(3)波5波の38.2%押しにあった事を考慮すると、この下では50%押しに相当する26,030円~020円、そして仮想(3)波の38.2%押しである25,680円~670円はそれぞれ有力なサポートと考えます。

 物は考え様、27,400円水準の現在ですが、ココから1,000円~2,000円下げるかもしれないから「弱気」か?いや、下げても1,000円~2,000円、そこから高値を更新するなら4,000円~5,000円は上げるだろうから「強気」か?。その両方を取ろうとしちゃう・・・のが人間の性、だから儲からんとも言えますが、たまにはこんな与太話もイイでしょ(笑)。

(長浜-株式寅さん)

225先物 エリオット波動分析No.441(08/01-18:00)」への4件のフィードバック

  1. マックドラゴン

    お早うございます。
    再度教えて下さい。
    月足、日足のSup.数値で緑が有りますがこれは何を表示されていますか?

    月足、日足の分析は非常に助かります、有難うございます。

    • 長浜英信

      おはようございます。

      ちょっと、余談を先に・・・すみません。
      エリオット波動におけるResやSupは、それを突き詰めていくと「今、何処を調整しているのか?」を知る事がとても重要ですね。
      例えば日足ベース、月足ベースでの現時点の最高値は30,720円と、一つですから分かり易いと思いますが、ではこの30,720円以来の調整は「どの上昇(幅)を調整しているのか?」という考え方が大事です。

      勿論、それを考えついたとして、相場は最初からその価格をダイレクトには付けに行きませんから、そこに至るまで描くのが「パターン」というヤツですね。
      ちなみにそれ(何処を調整してるのだろう?)を想定するのが、「カウント」という事になります。
      現在は(4)波と考えていますから、原則としてその前の波である(3)波を調整してると想定してみます。
      (3)波は17,520円~30,720円の上昇を描いたと考えますから、この上昇幅に対する23.6%押し、38.2%押し、50%押し、そして61.8%押しは早々に念頭に入れておく事になりますね。

      38.2%押しにて25,680円~25,670円が導かれますが・・・2月16日に30,720円から調整に入り既に今日までで112日間、約半年弱の時間が経過してなお、この価格に達していません。ココに至るまでには昨年6月15日安値21,330円以来の上昇幅に対する38.2%押し、27,130円で止まったりと・・・何れ、いつか、25,680円~670円を付けに行くかもしれませんが、その「行き方」を当てないとなかなか・・・というのが実戦的な考え方ですね。
      さて、余談が長くなりましたが・・・このように「現在は(4)波だから、(3)波の上昇幅に対する黄金比率だけ知っておけば良い」という事ではないという事。
      この考えに従って私が導くSupやResは、テクニカル的に有効と考えられるものは出来るだけ示そうと考えて、記してきました。
      緑は・・・あまり多用はしませんが、今回はより大きな視野のチャートを使用しましたから6,820円以来の全上昇幅に対する黄金比率を、他と区別して表記しました。

      ご質問の趣旨からすれば、最初から「6,820円以来の・・・」といったお答えだけで良かったのか知れませんが(笑)。

  2. マックドラゴン

    長浜様
    お忙しい中、詳細な説明有難うございました。
    おっしゃる様に私は大まかな Res. Sup. しか出していませんでした。
    本当に勉強に成りました。

    • 長浜英信

      いえいえ、最初は自分が分かる範囲で導き出させればイイんだと思います。
      あくまで「道具」、それは自分に役に立ってこそ、「道具」と言えますものね。
      過度に難しい、ややこしい事までは私のようなマニアがやればいい事で(笑)、手間をかける事もありません。

      あとは少しづつ、無理をしない程度に自分が興味を持てる範囲で分析域を増やしたり、「見方・考え方」を増やして行けば良いだけですね(笑)。

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