我々人間は時に、神秘的な現象と身の回りの事を結びつける事がありますね。すべての事象には原因(理由)があり、結果はそれにより引き起こされるというのは正論ですが、それらは単純に一つの原因が一つの結果に結びつくというわけでもありません。一つの原因が一つの結果を生み、その結果が「次の結果への原因」となるなど、様々な要因が複雑に絡み合って、最初の原因から連想される結果とは「真逆の結果」を招く事もあります。株式市場ではそれが顕著で、良い業績を発表したと同時に株価が下がる事は珍しくありません。
世の中の出来事は概ねこの「複雑性」を伴っており、一つの事象から連想するだけでは測れない事が数多くあります。そんな時、我々は古くから「占い」に頼る事も、真剣に行われてきました。それこそ政(まつりごと)とされる政治は顕著で、動物の骨を使った占いが重宝されてきたことは有名な話ですね。
「分からない事(未来)」への畏怖の念は我々を、見方によれば迷信とも受け取れる事に導きますが、それは我々人間も自然の摂理の一部であるとする考えに従えば、合理性を見つける事ができるとワタクシ個人的にはそう考えます。
相場の世界ではこの「占い」の類との関係性に、強い関心を持つ方もたくさんいらっしゃるかと思います。それは月の満ち欠けに始まって、太陽系の各惑星の位置関係やその動きなど、いわゆる天体の動きと社会の動きとを結びつけるアストロロジー(占星術)などはその典型的なところ。それを迷信と一掃する方も多くいらっしゃるでしょうが・・・意外とね、過去の経験則では「知っておいても別段、損はないかもよ」くらいには・・・(笑)
ちなみに太陽系の惑星は通常、一方向に空を横切るように観測されますが地球から見るその軌跡は時に、各惑星の公転周期の違いから通常とは「後退」していくように観測される時期があります。これがいわゆる「逆行」と呼ばれるものですが、一説にはこの動きが「惑星」と呼ばれる所以、「惑わせる」からきているとも。
逆行時期は、そこで様々な混乱が起こるという「お話」ではありますが、ワタクシは占星術の専門家ではありませんから詳しい事は分りません(笑)。ちなみに「水星」が司るのは「交通や旅行、言語や商取引」が挙げられるそうですが・・・株式市場ではこの「水星の逆行期間」に意外と乱高下する事が多く見受けられる・・・ような気がします(笑)。
直近では6月18日~7月12日(乱高下)、この前では2月17日~3月10日(暴落)・・・この2つを比べても分かるように、相場が常に「同じ動き」をするというわけではありませんね。水星の逆行=株が上がるですとか、下がるですとか・・・そう決まっていたなら勝負事はどんなに楽か!(笑)。ただ総じて、乱高下をする印象は過去の個人的な経験則からはそう感じますが・・・そして今回は10月14日~11月4日だそうです。
エリオット波動の分析からは・・・今後は「乱高下」の可能性が暗示されており、では今後暫くの間は「チャチャっとコース」を主体にした戦略に重きを置きますか(笑)。
(長浜-株式寅さん)
非常に解りやすく含蓄のある説明です。私は、常づね過去のレポート集を切り張りすれば、『猫でもわかる株式寅さんのエリオット解説本』が刊行できるのではないかと思っています。
どこかのプライドの高い髭のおっさんよりは、親しみやすい文章力で説得力があります。但し、指数のボラが高かったり、行き先不明の不安定な場合は、説明分は簡略に、チャート優先でレポートの発表を急いで戴きたい。無料配信を戴きながら無理を言う勝手なお願いで御免なさい。
おはようございます。
ご期待に沿えるよう、がんばりますね!(笑)。