225先物、このチャートを見れば一目瞭然?いやいやいや、実に昨年2月30,720円以来、総じてこの調子ですから・・・我慢の時。
さて、エリオット波動で.a波だの.b波だの、ダイアゴナルトライアングルだの・・・こういった表現が出てくる時とは気難しい時。平たく言えば、「上での下でもお好きにどうぞ、決めるのは相場様です」といった局面。如何にも「押し目を買いたくなる上昇」が示現したりもしますが、それはエスパー商いにて高値でピタリと利食いしないと元の木阿弥・・・買いたくなった感情に任せて買う押し目は下げっパナという事もしばしばですから、困ったものです(笑)。
★さて現状、5月12日25,540円以来の仮想.d波は、その最低限の行程を走り終えたと指摘できる局面、注意を払うべきと考えます。無論、引き続き再上昇が27,140円を超える事を否定できないものの、仮にそうなるならば、それは「.d波」とするよりはalt.1、あるいはalt.2といった考え方を必要とする可能性を念頭。
★話をもう少し噛み砕けば、5月12日25,540円以来の上昇は何を(どの下落幅)調整しているのか?という考え方に違いが生じると出来ます。
現行カウントである「.d波」は、その直前の下落波動である.c波(27,760円~25,540円)の下落幅を調整しているとの前提に立ちます。この下落に対する76.4%戻しにて27,230円~240円が、78.6%戻しにて27,280円~290円が、そしてこの近似値として28,410円~25,540円の61.8%戻しとして27,310円~320円が導かれます。
仮に眼前の戻りが.d波であるならば、上記レジスタンスの上限水準が限界値と考えられ、もはや現時点の高値27,140円は上記レジスタンスの近似値(価格)。他方、「上昇波形(パターン)」というもう一つの要素からも、.d波としての戻りは十分に満足させたと考えられます。
★もっともこれを逆説的に言えば・・・それでも今後、この上限(27,310円)を超えるならば「これは.d波ではないかもよ」を暗示するサインと考えます。このケースで代替カウントとして浮上するのが、「28,410円~25,540円の下落幅を調整しているのではないか?」とするカウント。
alt.1は、28,410円~25,540円までをe波中.a波とするカウント。以降、現在はe波中.b波にあり、それは先々、27,320円を超える事で27,730円~740円、790円~800円を試したがるものの、その後はe波中.c波により、新安値を指向する下落局面を迎えるという考え方。
alt.2は、目先の展開で「戻りたがる水準」はalt.1と同様の水準。その後は調整するとしても、下落幅を限り、暫くの間、大きなレンジでのヨコヨコ。テクニカル的な表現をすれば、「3月8日24,550円以来のd波トライアングル」となります。
★さて・・・それでも相場は異なもの、その時々で想像し得るシナリオの斜め上を行く事もしばしばですね。それでも今後、上記レジスタンス上限(27,800円)をも超えるならば、それはそれで28,690円~700円や28,810円、あるいは29,400円トライを考慮。考え方は・・・それはその時、次回の講釈に(笑)。
★225先物、近視眼的には26,910円~940円が強くかつ重要なレジスタンス。上限に上抜かない限りにおいて、再度の下落が780円~730円、あるいは670円~660円を試すと考えます。
★反面で26,810円を割る事なく26,940円を超えると27,000円~020円、040円~070円を試す可能性を念頭。なおこの上限アップは、シナリオ.2(alt.1)を考慮。